2-4 相続放棄

相続が開始した場合、相続人は次の3つのうちのいずれかを選択することになります。

①相続人が被相続人(亡くなった方)の土地の所有権等の権利や借金等の義務をすべて受け継ぐ単純承認

②相続人が被相続人の権利や義務を一切受け継がない相続放棄

③被相続人の債務がどの程度あるか不明であり、財産が残る可能性もある場合等に,相続人が相続によって得た財産の限度で被相続人の債務の負担を受け継ぐ限定承認

相続人が②の相続放棄又は③の限定承認をするには、家庭裁判所にその旨の申述をする必要があります。

相続放棄のメリットは、被相続人が残した「負の財産」つまり「債務」を引き継がなくて済むということです。また、相続手続きの煩わしさからも解放されることになります。

デメリットは、被相続人が残した「正の財産」も一切引き継ぐことができない、ということです。

家庭裁判所への申述は相続人が行います。但し、相続人が未成年者または成年被後見人である場合には、その法定代理人が代理して申述します。

申述は、相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内にする必要がありますので注意が必要です。

但し、相続人が,自己のために相続の開始があったことを知ったときから3ヶ月以内に相続財産の状況を調査してもなお、相続を承認するか放棄するかを判断する資料が得られない場合には、相続の承認又は放棄の期間の伸長の申立てにより、家庭裁判所はその期間を伸ばすことができます。