2-2 相続人の確認

なぜ相続人の確認が必要か

相続人の確認方法について、解説していきます。

誰が相続人になるか、ということはちょっと知識のある親族であれば調べなくてもわかると思います。

妻と子供2人の4人家族の夫が亡くなった場合、妻と子供2人が相続人になる、ということはわかる人が多いと思います。

「相続人の確認」なんて、わざわざ説明する項目でない、と思われる方もいると思いますが、それでも念のため調べた方が良いですし、相続人が誰出るかを法務局や金融機関等に証明する必要がありますので、必ず必要な手続きになります。
相続人が1人の場合も同様です。

具体的な手続きは、被相続人が「出生してから死亡するまでのすべての戸籍謄本を取得する」ことになります。

戸籍を調べていくと、実は夫には前妻がいてその前妻との間に子供がいる、という事実が判明することがあるかも知れません。

結婚する際に相手の戸籍を調べてから結婚する方も少ないと思いますので、本人が黙っていたらその事実を知らないまま相続を迎えることだったあり得ます

 

具体的な確認方法

出生してから死亡するまで、と前述しましたが、実際には死亡した除籍謄本(死亡により戸籍を抜けた事実が記載されたもの)から過去に遡っていくことになります。

戸籍は「いつ」「どんな原因で」作られたかが記載されています。

例えば、婚姻、子供の出生、離婚、その他一定の原因が生じた場合には新しい戸籍が編成されることとなります。

その時期と原因を確認することで、さらに遡るためにはどこの役所で取り寄せればよいかがわかります。

婚姻によって他の市区町村の戸籍を抜け、新しい戸籍が作られているのであれば、その婚姻前の戸籍のある市区町村で戸籍を取得すれば良い、ということになります。

そのため、戸籍があちこち動いている方の戸籍を収集するのは大変です。

定額小為替を同封して郵送で取り寄せることも可能ですので、必ずその役所に行かなければならない、ということではありません。

また、昔の戸籍は手書きだったため、文字が非常に見辛いです。

何を取得すれば良いかがわからない場合には、役所で相続による戸籍謄本の収集であることを告げた上で、相談するとスムーズだと思います。

 

戸籍は戸籍の形式を変更する法律の改正よって編成されることもあります。

例えば、コンピューター化によって戸籍が新しくなった場合、その前の手書きの戸籍は閉鎖されています。

この戸籍を改製原戸籍といいます。

その前に遡るためにはこの改製原戸籍謄本も取得する必要がありますので、同じ役所でも複数の戸籍を取得する必要があります。

 

戸籍を確認して、被相続人の血縁関係が把握できれば、相続人の確認をすることができます。

 

相続人の考え方ですが、

①被相続人に子供(代襲相続人を含む)がいる場合

②子供(代襲相続人を含む)がなく、親(又は直系尊属)がいる場合

③子供(代襲相続人を含む)も親(又は直系尊属)もなく、兄弟(代襲相続にを含む)がいる場合

の3パターンに分かれます。

配偶者がいる場合には、配偶者は常に相続人になります。

①の場合は、①が相続人になります。その場合、親や兄弟は相続人にはなりません。

②の場合は、②が相続人になります。その場合、兄弟は相続人にはなりません。

③の場合は、③が相続人になります。

 

子(代襲相続人を含む) → 親(又は直系尊属) → 兄弟(代襲相続人を含む)

という優先順位になっています。